躁鬱病の診断を受ける前に知っておきたいこと

受診のポイントとは

身近な方と一緒に

精神科に受診を行う際には、まず身近な方と一緒に受診を行うようにするとよいでしょう。鬱の状態の時よりも特に躁の状態の際には特に身近な人が一緒に同伴すると、正確に普段の様子を医師に伝えることができます。鬱の状態の時には、本人地震が辛さをわかっているので、状況などについて話すことが出来ますが、躁の状態の時には病気の自覚がないために、しっかりと医師に状況を説明することが出来ないのです。そして患者だけにはよく気づいていなくても、周りの人はその人の変化に気づいている事柄があることもあります。そういった変化も医師に伝えることによって、より適切な診断を行うことができ、その患者にあった治療を選択することができるのです。

受診を勧める場合

家族が躁鬱病ではないのかと感じたら、家族から診断を勧めるほうが良いでしょう。躁鬱病は、本人ではなかなか自覚することが出来ない病気だからです。しかし、診断を勧める場合には十分に注意しなければならないことがあります。それは鬱の場合と躁の場合では、適切な診断の勧め方が異なってくる事です。鬱の時には、自分自身でも体調が悪いと実感しているので、比較的簡単に診断を勧めることができます。しかし躁の状態の時には、自分が躁鬱病だということが分からないので、診断を断る場合が多いのです。その時には、無理やり本人を躁鬱病の診断に連れ出すのではなく、まずは家族から医師に相談するようにしましょう。

鬱病と診断されやすい理由

躁鬱病は別名を双極性障害とも言います。鬱病は、名前の通り憂鬱な気分が続き、やる気が起こらない、睡眠や食事が出来ないなどの症状が現れますが、鬱症状が出る時期と、反対に極端に活動的になる時期があるのが躁鬱病の特徴です。 人は元気で活動的である時には自分を病気だと疑うことはあまりありません。ですから躁状態の時に病院へ行く人はまずいないでしょう。大抵のケースでは鬱状態になった時に受診します。そして活動的な状態を問題だと思っていない人が大半なので躁状態の時のことを自分から伝えることなく診断されるため、鬱病と誤って診断されてしまうのです。このような誤診のケースが10人に1人程度はあるともいいます。 鬱状態の時には客観的に自分を見るのが難しいものですが、普段から家族や友人など身近な人に、極端な活動の波がないか見ていてもらうことも大切です。

躁鬱病は躁状態を正しく見抜いて医師に相談しましょう

活動的な時に病気を疑うのは難しいですが、躁鬱病の患者の躁状態は健常な人の気分の波とは違う極端なところがあります。自分では気付きにくいものなので、周囲の人からの指摘によく注意しておくことが正しい診断につながります。 躁鬱病の躁状態では、単に気分が良く活動的になるというだけではない特徴があります。 例えば、これまでは普通の人と同じように6〜8時間睡眠をとらないと疲れがとれなかったのに、眠らなくてもいくらでも活動できるというのも特徴のひとつです。また気分が大きくなり高価なものをぱっと購入してしまうこともあります。頭の回転がとても速くなり多くのことを一度に処理することが出来たという体験談もあります。 このような極端な活動期と鬱状態の時期とが交互にあるなら、躁鬱病の疑いがありますので、受診し躁状態の時のことも正しく伝えて診断を仰ぎましょう。